急性・慢性胃炎

急性胃炎は、胃に突然の痛みを感じる病気です。主な原因はストレス・食習慣の乱れ・細菌やウイルス感染と言われています。慢性胃炎は、胃粘膜の炎症が慢性化した病気です。ピロリ菌に感染していると胃粘膜に炎症をくり返すため、原因菌を除去する治療が必要になります。

胃潰瘍

胃潰瘍は、胃酸により胃粘膜がダメージを受けてしまった状態です。過度のストレスや飲酒、喫煙、刺激物の摂取などで胃粘膜を保護する力が低下すると、胃痛や出血、血便（タール便）などの症状がみられることがあります。症状に応じて治療を行い、原因を取り除くことが大切です。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃液が食道に逆流することで食道粘膜に炎症を引き起こす病気です。胃もたれ以外に、胸やけや声のかすれ、のどの違和感などがみられることがあります。脂肪分の多い食事や食後すぐの就寝、加齢、肥満、ストレスなどが原因で発症し、慢性化すると食道がんを誘発することもあります。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、みぞおちの痛みや胸やけ、胃もたれなどの症状を引き起こす病気です。内視鏡検査をはじめとした各種精査を行っても、明らかな病変は見つからず、診断に時間を要すケースも少なくありません。ピロリ菌に感染している場合は、薬物療法と除菌治療を併用することもあります。

胃カメラ

胃の痛みや違和感がある場合は、胃カメラ検査で原因を早期発見し、適切に治療を行う必要があります。当院では、内視鏡検査の専門医による胃カメラを行い、異常の早期発見・治療に努めております。患者さんの負担を軽減するために、痛みに配慮した胃カメラ検査をご提供しております。

腹部エコー

腹部エコーは、腹部に人肌程度に温めたジェルを塗り、専用の機器を当てることで胃の異変を確認する検査方法です。胃カメラよりも身体への負担が少ないため、スクリーニング検査として実施することもございます。検査にかかる時間の目安は20～30分程度です。

血液検査

胃痛の原因となりやすいピロリ菌感染の有無を調べるために、血液検査をご提案させていただく場合がございます。血液検査では、貧血の有無や体内の炎症反応などを調べることも可能です。こうした検査を追加することで、総合的に判断した上で的確に診断を行います。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の感染が認められる場合は、除菌治療を行い、胃の痛みや不快感などの症状改善を目指します。医師の指示通りに抗生物質や胃酸の分泌を抑えるお薬を服用していただくことで、胃炎や胃潰瘍などの再発を防止し、胃がん発生リスクを低下させることができます。

薬物療法

胃痛の原因を精査した後は、症状や病状に合わせた薬物療法を行います。使用する薬剤は、病気の種類や重症度によって異なるため、患者さん一人ひとりに合わせたお薬をお出しし、飲みかたについてくわしくご説明させていただきます。内服に関してご質問やご不安がございましたらお気軽にご相談ください。

生活習慣の改善

胃痛はストレスや生活習慣が乱れることで発症する場合がございます。当院では、患者さんのお話や生活状況をお伺いした上で、適切な生活習慣の見直し方法をお伝えしています。わからないことやご不安なことがございましたら、お気軽に当院の医師やスタッフにご相談ください。