はじめに
6月に入り、ジメジメとした梅雨の合間に差し込む日差しが強くなってきました。実は、6月は1年の中でもトップクラスに紫外線が強い時期であることをご存知でしょうか。また、暑さによる「夏バテ」が早くも始まり、体調を崩しやすい季節でもあります。
そんな初夏の「紫外線対策」と「夏バテ予防」、そして気になる「血糖値管理」まで、丸ごとサポートしてくれる最強の夏野菜があります。それが「トマト」です。
過去にも当院のコラムで大好評だったトマトの健康効果ですが、今回は「糖尿病対策」や「6月の季節ケア」の視点を交えて、さらに詳しく解説します。

トマトが持つ5つの驚くべき健康効果
トマトが「医者いらず」と呼ばれる理由は、その圧倒的な栄養価にあります。
- ① 強力な抗酸化作用(リコピン)
- ② 血糖値の上昇を緩やかにする(食物繊維
- ③ 血圧を下げる(カリウム)
- ④ 代謝をスムーズに(ビタミン群)
- ⑤ 脂肪燃焼をサポート(13-oxo-ODA)
- ①「ケチャップ」や「トマト缶」の使いすぎに注意
- ②「ベジタブルファースト」を意識する
- ③ ミニトマトの「食べすぎ」に注意
- トマトとオリーブオイルのカプレーゼ
- トマトと卵のさっと炒め
トマトの赤い色素である「リコピン」は、ビタミンEの100倍以上という抜群の抗酸化作用を持っています。6月の強い紫外線によって体内に発生する「活性酸素」を除去し、肌のシミ・シワを防ぐだけでなく、血管の老化(動脈硬化)を予防します。
トマトには豊富な食物繊維が含まれており、糖の吸収を穏やかにして食後の血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑えてくれます。
体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出するカリウムが豊富です。梅雨時のむくみ解消や、高血圧の予防に役立ちます。
ビタミンA・C・Eがバランスよく含まれ、免疫力を高めて夏バテに負けない体を作ります。
トマトに含まれる特定の成分が、肝臓での脂質代謝を促し、中性脂肪を減らす効果があることが研究で分かっています。
【重要】トマトは「糖尿病」の予防や食事療法にもおすすめ?
「トマトは甘いから、血糖値が上がるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
結論から言うと、トマトは糖尿病の予防や、治療中の食事療法において非常に推奨される食材です。トマト自体の糖質量は比較的少なく、カロリーも低いため、安心してお召し上がりいただけます。
さらに、近年ではトマトに含まれる「リコピン」が、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを良くする(インスリン抵抗性の改善)という研究報告も注目されています。血糖値が気になる方にこそ、日々の食卓に取り入れていただきたい野菜なのです。
糖尿病患者様・血糖値が気になる方の「注意点」
ただし、食べ方にはいくつか重要なポイントがあります。
加工されたケチャップやソース、一部のトマト缶には、塩分や砂糖が多く添加されていることがあります。できるだけ「生のトマト」や「無塩・無糖のトマトジュース」を選びましょう。
食事の最初にトマトを食べることで、含まれる食物繊維が後から入ってくる炭水化物の吸収を抑え、血糖値の上昇をさらに緩やかにしてくれます。
ミニトマトは旨味や栄養が凝縮されていますが、普通のトマトに比べて糖度が高い傾向があります。体に良いからといって、一度に何十個も食べるのは控えましょう(食事療法中の場合1日3〜5個程度が目安です)。
初夏におすすめ!リコピンの吸収率をアップさせる食べ方
リコピンは、「加熱する」「油と一緒に摂る」ことで、体への吸収率がグンと高まります。
生で食べる場合も、オリーブオイルを少し回しかけるだけで吸収率がアップします。
油で加熱調理することで、リコピンが効率よく摂取でき、夏バテ予防のボリュームおかずになります。
まとめ:食生活を見直して、健やかな夏を迎えましょう
身近な食材であるトマトですが、その一粒一粒には、初夏の強い紫外線から体を守り、血糖値をコントロールするための栄養が詰まっています。
「最近、健康診断の結果で血糖値が高めだった…」「食事療法について相談したい」という方は、ぜひ一度、当院へご相談ください。管理栄養士による「無理なく、続けられる」栄養指導も行っております。
毎日の美味しい食事を通じて、一緒に健康な体づくりを始めてみませんか?
筆者プロフィール
玉谷クリニック 医師監修
「無理なく、自分らしく続けられる健康管理」を発信していきます。日々の小さなお悩みも、お気軽にご相談ください。



